江戸二大庭園のひとつとされる日本庭園の六義園(東京都文京区)をご紹介します。
桂離宮は15世紀 宮家の別荘として造られました。どこを歩いても、どこから見ても、振り返っても、感動してしまう景色と技法が凝縮された桂離宮庭園です。この景色を造るにあたり、主人と造園家の信頼関係と膨大な計画と熟考が費やされたと想像出来ます。日本の宮家の尊大さが窺えます。
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海に突き出た州浜は、その先の神様(仙人)が住むと言われる中島へ向かっています。手が届くか届かない距離、少しでも近くへと、尊い場所への羨望と崇拝の念が表されているようです。
均等に段で巻き、わら縄でしっかりと縛ってあります。巻き方は職人の趣向でさまざまですが、ここで知って欲しいのは、庭木を大切に守るとともに、美しく見せるという庭職人の心と技術です。飾り結びが同じ方向を向いて、縄末も結んで始末してあります。根元の放射状を切り揃え、乱雑にならないように留めてあります。もう一つ、このソテツの間は、石があってこその安定感、そしてソテツをさらに引き立てています。
雑木に囲まれて、水面に仕立てられた松や、刈込みの直線が全体を引き締めています。
天端が真っ平らな自然石を歩きやすく、絶妙な間合いで配置されています。桂離宮では、飛び石の小径がとても多く、このような自然石でも石種や形状が多彩に使われ、それぞれの建築空間に変化をもたらしています。
桂離宮庭園は、お客様を驚かせ、思わず顔がほころんでしまうたくさんの仕掛けが造られています。
所在地: 〒615-8014 京都府京都市西京区桂御園
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