日本の造園職人の経験と研究により完成された、自然美的感覚を表現する日本独自の庭工芸の造園技術を動画でご紹介します。
庭石は景石とも呼ばれ、その意味は「日本庭園で、風致を添えるためにところどころに置かれている石。」と定義されています。また「日本庭園の焦点の部分に置く自然石。石組み、樹木の配植などの関係から位置が定まる。」ともされています。
自然の縮小版である庭にレイアウトされ配石される庭石は、日本人の自然への愛情を表現し、さらには庭を鑑賞する人の心を豊かにします。こちらでは、庭職人による庭石のレイアウトの考え方、置き方と据え付け方を動画で紹介します。
自然石を使った石積は、日本の庭技術の中でも熟練を要し、石の目利きも必要になります。最近では石積をする事が少なくなりましたが、ブロック積と比べると、変化に富んだ風合いがあり、どっしりとした味わいの趣があります。また、石を選べば和洋を問わず家と庭を引き立て、より自然な全体になります。
日本の家屋と庭をつなげる「沓脱石」は天端が平らで間口に合わせた大きさ、出入りしやすい蹴上がりに据えます。沓脱石になる天然石はなかなか探せませんが、天然沓脱石が据えてあると風情があり、庭に自然に馴染みます。他には天然石を加工した沓脱石がありますが、最近の住宅スタイルに合わせて洋風な石素材の沓脱やテラスやデッキなどに代えたスタイルもあります。
土留の材料は多種多彩ですが、庭石を使った植え込みの土留めは自然な風合いで、植物とも良く馴染みます。