六義園:江戸二大庭園のひとつ
記事公開/更新日:2020年05月14日
六義園:東京都文京区
江戸二大庭園のひとつとされています。明治時代に入り、岩崎弥太郎氏(三菱創設者)の所有となったそうです。大名・豪商の力を思わせる庭資材を決して誇示させず、文学的で穏やかな日本庭園です。
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露地に佇む景石
庭木の脇にひっそりと佇む造形深い景石は、お客様を歓迎しているようです。待合に座ると正面に向かい合わせになり、待ち時間の話し相手になってくれます。丸みを有した安定感のあるちょうどいい大きさ・威圧感のない高さと背景の木々とのバランスは絶妙です。この一石のおかげで、この空間が高級で、お客様をもてなす特別な風景になっています。何の変哲もない岩ならば、飛び石を歩く「通り道の景色」になっていたかもしれません。
自然風石組み
ただ無造作に置かれたように見えて、限りなく自然に近く考え抜かれた石組みです。親方が遠くから弟子に指示する光景が浮かびます。一個の石の良さを見せながら、全体をバランスよく配石するのは時間がかかりますが、とても奥深く楽しい作業です。山からしみ出た水が池を満たし石組みに苔を生ませる、ゆっくりですが確実に生きている自然の姿です。
六義園
所在地: 〒113-0021 東京都文京区本駒込6丁目16-3ウェブサイト
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